逆襲のとき

2009 年 8 月 4 日

逆襲のとき

【INTERVIEW】
寺原隼人(ベイスターズ)
「例えば、僕がずっと抑えのピッチャーであれば、ストレートにこだわるかもしれないですけど、先発だと別にこだわりはない。速い球を投げられることは良いことですけど、それより他に磨くところはたくさんある。はっきり言って、150キロ以上を出せと言われればいつでも出せる。でも、いくら力を入れて150キロを出しても、簡単に打ち返される世界なんで…。それ以上のスピードを目指すというよりは、違うものを目指していけば、もっと自分がうまくなるんじゃないかなと思う」
 真っ黒に日焼けした顔に白い歯が覗く。雨上がりの夏空の下、寺原隼人の表情は実に晴れやかだった。故障離脱から復帰3戦目となった7月15日のカープ戦で、9回を4安打1失点の好投。打者31人に対して計134球、9奪三振の熱投で、4月14日以来となる今季2勝目を挙げた。後半戦の開幕を前に、まずは約2年ぶりの完投勝利を充実の表情で振り返った。

【Special Feature】
上位チームの弱点はここだ!
 7月28日から始まったプロ野球後半戦。セ・パともに3強3弱の構図ができてしまってはいるが、クライマックスシリーズの制定以来、Aクラス入りさえすれば日本一の可能性が残されている。そこで今回は上位3チームの弱点を徹底的に分析してみました。いかなる強豪といえども蟻の一穴からすべてが崩れ去ることもある。攻撃の選択肢が少ないジャイアンツや、エース・ダルビッシュへの過剰が問題視されているファイターズなど。リーグ上位チームの弱点を、一挙に公開いたします。

【SPECIAL REPORT】
猛虎復活! 巨人を撃ちぬいた舶来の大砲
 今週BTが注目するカードは、7月31日、阪神甲子園で行われたタイガース対ジャイアンツの伝統の一戦。後半戦開幕から3連勝を決めていたタイガースが、連勝を4にまで伸ばしたの戦いぶりに迫ります。その他にも、カブレラが復帰後初ホームランを放った、バファローズ対ホークスなど、1週間の気になる試合をピックアップ!

【COLUMN&COMMUNICATION】
 野球アナリストの視点“Going Deep”は、イーグルス失速の原因とも言える、中村紀洋選手の不調ぶりにファーカス。また、山田隆道さんの連載コラム「ONを知らない世代の愛球アルバム」では、最近“つまらなくなった”と言われているオールスターゲームを、過去の名選手に準え独特の視点でご紹介します。

COVER

逆襲のサマータイム
主役はベイスターズ!?
 前半戦を終えた時点で30勝54敗。ベイスターズは今年も最下位に沈み苦しい戦いをしいられている。昨年から続く負の連鎖は、今年になっても変わることはなかった。交流戦開幕を翌日に控えた5月18日には大矢監督の休養が発表されるなど、チームのゴタゴタも続いた。後を託された当時の田代富雄2軍監督も、就任から大幅な打順変更など、様々な対策を打ち出すも、チームが劇的に変化することはなかった。
 昨年、右打者として最高打率をマークした内川や、2年連続でホームランキングの座についた村田など、球界を代表する打者を擁しながら、この順位はあまりにも寂しい。特に投手陣は昨年から整備に手間取っており、今年の序盤戦は計算できる先発投手が三浦くらいであった。しかし7月3日に戦列に復帰した寺原が、それ以降も安定感のあるピッチングを披露。これまでは三浦頼みだった先発陣に、寺原が加わったことにより大きな連敗は減った。抑えを任されている山口も、経験を重ねるごとに安定感が増してきており、ここに先発と抑えを繋ぐセットアッパー的存在が出てくればある程度の形はできるはずだ。
 攻撃面では村田、内川、吉村といった主軸は健在。あとは、若い選手らがしっかりとポジションをつかむことができれば申し分ない。伸びしろが多い分、今後が楽しみなチームであることは間違いない。上位3チームが混戦の様相を呈してきたセ・リーグを盛り上げるのは、逆襲を狙うベイスターズかもしれない。

BT編集部